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0.1秒の奇跡・ゴッツアイダンク・神様ありがとう

「ゴッツアイダンク」というのは、「助かったー、、、よかったねー」という時に使うオーストリアなまりのドイツ語。「神様いてくれてありがとう」と勝手に直訳しているが、何かあるとよく使っていた言葉。

 

言葉には、文化を通して考え方が現れるというが、英語のびっくりした時の「オーマイガッ」のように、日常後に神様が入っている。クリスチャンの人口が多いからそうなるのだろうが、道徳の観念や、考え方などもそこから来るのだろう。

 

昨日Vitamin Eを学校に迎えに行って車で帰宅中、いつもの他愛無い会話の途中、突然前を走っているのトラックの荷台から大きな鉄パイプと鉄板が落ちてきた。会話しながらのトロトロ運転。車間距離ができてしまった為に、その鉄パイプと鉄板の直撃を免れた。

先日知り合いが正しくそんな事故に巻き込まれて命が助かった話を聞いたばかりだったから、意外に落ち着いていられた。

 

10年ほど前にも、高速道路を走っていて、目の前の車が急に半円Uターン逆走してぶつかりそうになった事がある。その車は全く減速する事なくまた半円Uターンをして、壁に正面衝突して止まった、、、。多分、運転中に意識を失ったか、、、。止まった所までバックミラーに見届けて、もちろん高速道路運転中の一瞬の出来事だったから私は止まらず走り続けた。スローモーション映像のように脳裏に焼き付いているあの瞬間、ただ、あの車と正面衝突していたら、、、とゾッとした。この時もちょっとお喋りしながらだったので、いつもより車間距離があって、ゆっくり目の運転だったから、巻き込まれなくてよかった。

 

さらに前になるが、夫が運転中高速道路で、やはり車線変更を不意にしてきた車が、運転席のドアに直撃してきた事がある。その後はまだ1歳にならないVitaimin Aが運転席の後ろに乗っていた。幸い上手くかわして、ドアは取り替えなければならなかったが、かすり傷一つしなかった。

 

その数ヶ月後、託児所に預けていたVitamin A 娘を迎えに行く途中、同じ車で私が左折待ちをして停車中、右から来るすごい勢いで来たピックアップトラック車にバンパーをえぐられ、廃車になった。にした。少し前に出ていたら、バンパーではなく、私に直撃していた。夫も出張中だったし、私がそこで天国に行っていたら、娘はどうなっていただろう。万が一そうなっていたら、誰が出張中の夫に連絡をしてくれたんだろう。。。

 

この廃車になったトヨタRV4車にはおまけのストーリー。

クレジットヒストリーのない頃アメリカでクレジットカードを持っていなかった私が、初めて13.99%の利子でローンを組んでかった新車だった。半年しか乗ってい無かったので、保険が全ての返済をしてくれて、頭金と半年払った3000ドルくらいが帰ってきた。金銭的にも助かった。それには懲りてその次の車は中古車をローンで買った時は半年のヒストリーで利子は6.9%まで落ちた。

 

この時もおしゃべりをしながら、ゆーっくりの移動だったから話し相手に感謝すべきなのか。繰り返されるようなミラクルで色んなことを学ばされたが、一番衝撃だったのは、この手の車の事故というのは、0.1秒単位での運命で起こるという事。

 

普段自分がその0.1 秒単位での時間を意識して生活する事は、音楽をするときにしかない。何かが0.1秒違ったら、自分の命がもう無かったかもしれない。

 

広い駐車場が混んでいて、なかなか車を停める場所が見つからず、グルグル回り続ける事もあるが、急いでいる時に限って、目の前の人がソーっと車を動かしてくれて、スーッと入れる事がある。そのタイミングにいつも感謝する、「神様、ありがとう」

 

Vitamin Eは普段、駐車場で「神様、ありがとう」と言う私を見て笑っていたが、昨日の鉄パイプの時は、笑わず私に感謝した。「ママはいつも『神様、ありがとう』って言ってるから、今回は神様が守ってあげたいって思ってくれたんだよ」

 

その通りだとしたら、やはり何者かに生かされている自分に気付かされた時、「神様ありがとうーゴッツアイダンク」を繰り返すしかない。

大袈裟だと笑われてもいいからね。

 

そういえば先週娘の新しい口座の開設のためにVitamin A と銀行に行った時、そこの担当者の人が、「あなた、他のビジネスしてません?」と聞かれた。???なぜ???前回のアポは3月半ばだった。だとしたら、私の電話番号だけで記憶していたとしたら凄すぎる、、、!

と感心しながら、なぜ聞かれるのかと思ったら、「前回あなたがアポを取った時、私が担当だったけど体調が良くなくて出社しなかったの。多分コロナにかかっていたと思う。無理して行っていたら、あなたに移していたかもしれないからよかったわ」

そのことをずっと気にかけていた、心優しい銀行員のナンシーさんだった。

 

水曜日からNY出張に出かけた夫。コロナのロックダウ以来初めて飛行機に乗る。会社はずっとエッセンシャルであるし、家族もいるし、周りの人にも気を使わなければならない。

そのことを伝えたら、「PCR検査受けます」の返事あり。

 

コロナに未だかかっていない私たちも、ゴッツアイダンク。