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TikTok 先生

ディスレクシアって聞いたことある?ディスレクシアの彼らはとにかく文字を読むことが苦手で、書くことも苦手。Vitamin Eはおまけにディスカリキュラ。数字の観念が弱い。けた数の観念も難しい。この頃は計算機は使えるようになった。でも自分で指揮を立てて計算機を使う時は足し算くらい。掛け算も足し算にして、計算機を使う。

 

でも携帯でテキスト交換はできる。英語のタイピングなら、スペルも自動的音声入力を使えばかなり普通。日本語と英語の音声入力に関しては、ほぼアクセントがないので、しっかり書き出される。私の英語は、なかなか認識されないし、Vitamin Aの日本語もなかなか正しく認識されない。ただテキストを音声で読んでくれる機能をつけていないので、家族同士の短い会話は、結構想像力を使ってお互い会話がなされる。

大抵は、「これなんて書いてある?」とパパや姉からのテキストを私に見せてくる。想像で読んでいるので50%は合っている。家族同士だと音声入力も、わざと使わないので、「これかてきて」は、「これ買ってきて」「まままだ」は、「ママまだ?」何十回言っても漢字とカタカナ、濁音、撥音が表現できない。最近は日本語でタイプしてくれるだけでも可愛いと思うことにしている。

 

学校は3月から行っていないし、そのまま夏休みに突入したので、学力を心配している親御さんも多いと思う。うちには普段からずっと学力というものと無縁の娘がいるので、その点は初めから悩みにならない。一般学力と無縁だとわかるまでの数年間は本当にどうにかしなければと思ったけれど、わかったらあとはそれ無しで生き抜く力を見守るしかない。「読み・書き・算盤」の明治時代からの日本の教育の伝統を受け継がずして、どうやって学ばせるか。

 

英語の会話文は、最近急に読むのが早くなった。1日中飽きることなく、任天堂スイッチ(ゲーム)と携帯(私のが壊れたので譲った)とiPadが先生で雑学を学んでいるが、それを彼女なりに検索機能も使って色んなことを調べては、教えてくれる。

 

先週は

「きゅうりパックのやり方」

「健康ドリンクの作り方」

「健康スムージーのレシピ」

「ココナッツミルクがどんなに髪にいいか」

昨日は

「どの電話機が優れているか」

「鼻と唇の整形手術の方法」

「トイレの正しい流し方」

今日は

「地球は滅びないから安心して」

「染色体は、細胞分裂が始まった時は女性から始まり、後で男女に分かれる」

「韓国とアメリカの大統領がニューヨークで密談?!」

 

算数は主にグラム数や、カップ数、野菜や肉の量、塩や砂糖の量、計量カップ、体重計の読み方などに使う。後何年で小数点を使えるようになるか、チャレンジ。先日はパン焼き機を使って自分で材料を測って食パンを焼かせてみた。私の作るパンに比べて3分の2しか膨らまなかったが、「砂糖を少なくしたからダメだったのかも」と自己反省していた。「もっと上手くつくりたい」と意欲ある言葉。この「向上心」というようなものに出会って欲しかったので、嬉しい。

 

彼女の先生はTikTok先生で、私の方が間違っているといつも否定されるが、真偽のほどは?!それも勉強。

「ママ、今日は何を書いてるの?あんまりプライバシーは書かないようにね」と、釘を刺された。覗き込まれても彼女には読めないはずなのに、、、。

「本名出してないから、大丈夫」と私。