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やる気を起こし、キープする(実用編)

実際、何もしたくないという日は私にもある。何もしたくない日、ただ何もしないで一日過ごす事もできる。でもそれをしてしまっては家族のいる場合、または仕事が入っている場合は、まわりに迷惑が掛かる。普段はルーティンをに従う事を窮屈に思っていても、そういう時は最低限のルーティンを決めておくと助かる。

 

私の場合はエンジンがかからない時は、衣!食!住!と言いながら動くことにする。

衣!は、衣類関係全般。洗濯や、衣替え、クローゼットの整理など。シャワーをしたくないなーという日も着替える為にシャワーをするので、衣類関係意外にも、動くことができる。

食!も食べることに関する全て。キッチンの掃除から、食料品の買い出し、料理、食べる事ももちろん含む。最近は、ここの部分に、家庭菜園の準備が加わった。

住!は、主に各部屋の掃除。ここがいつも一番後回しになってしまう。衣食が終わる頃、自分の他の仕事へ興味が始まってしまうので、掃除をするところまでたどり着かないのだ。時には衣食も、いらない事もある。起きたままの格好で、目に飛び込んできたことから始めてしまうのだ、、、。これはハイパーな時。それもありと認めているので普段は、なるべくルーティーンは、決めないで置く。

 

フリーランスという仕事上、時間割や与えられる仕事は無い。自分が受けた仕事の期待に応える事、そしてその準備、約束の時間に約束のものを、または期待以上のものをお渡しし、その代価をいただく。自分が受けた次の仕事の準備と、これから自分が受けたい仕事の準備。仕事に関して言えば、それらに関したことが日々の関心ごとで、日々のモチベーション。これは全部自分に関してのことになる訳だが、教える立場にになったら、生徒のカリキュラムを日々考えなくてはならない。親になったら、子供達のカリキュラムを、そして仕事場の上司になったら部下のやる気を起こさせなければならない。ビジネスをやっている人たちや、家族の将来を考える場合も、みんなのやる気を同じ方向にさせる為に、力の向きを揃えてあげる必要がある。

 

個人的目標は、3年プラン(石の上にも3年、細胞の入れ替わりに3年)などという言葉がある様に3年後の自分を思い浮かべる。そして5年後も思い浮かべる。それ以上はリアリティがないのでプランは難しいが、方向性は決めておく。リアルな3年後の目標の多くは、なぜか1年ほどで実現してしまうことが多い。5年ごの目標も、3年ごになっていることが多い。だからアップデートは頻繁にする方がいい。学校の宿題を出されて嬉しくてやるタイプの人間と、やりたくないタイプの人間と別れると思う。やりたいタイプの人は、それはその宿題がそんなに負担に思わない場合。やり終わったときの達成感を早く味わいたいなどと感じて居ると思う。やりたくない人は、その宿題が思った通りにできなかったり、やり方がわからなかったり、その行為が好きではない、他に興味がある、面倒臭い、やる意味が分からない、などなどの理由を挙げると思う。そんな自分の性格を見ながら、負担にならないで楽しみながらできる計画を練るだけで、ワクワクしてくる。

 

 

ここからは教室での実際のレッスンの課題リストだが、やる気を持続してもらう為には、本当に大事な設定。小さな目標(週間目標)と、大きな目標(月間ー年間目標)を自覚を持って設定させる。それからその大きな目標にたどり着くための飛び石の様な細かな設定を常にそれぞれの性格に合わせてレッスンごとに差し出す。相手に自分のことをわかってもらう事も大事だし、相手の事を本当によく観察して性格とスキルを見ながら、ある時はチャレンジ、ある時は守りになる様にメリハリを持たせて宿題を出す。ずっとチャレンジし続けるのはしんどくなるし、ずっと簡単なことばかりをやっていても、進歩しない。

 

やる気を起こす方法は、やはり進歩や足跡を自覚できるということなのだと思う。だから、成長した部分は必ず褒める。私の見ていないところで頑張ったことも、褒める。特に無意識に上達していく小さい頃にも、その事は大事。よくなった点、それからこれから改善していくべき点の二つを同じ様に記憶して欲しいと伝える。長い間一つのことを続けていけていれば、成長期もあれば、当然の様に停滞期もある。そのスランプ(停滞期)になった時、自分の強みや、良くなったステップを記憶しておけば、また自分の力で立て直しができる。

 

生まれ持った才能は、その才能を使える様に練習の仕方のアドバイスの方向づけに使うことはある。才能という壁を感じてやる気をなくす事も多々ある。自分にも経験があるし、それを苦に継続を断念したり、または他の能力でカバーすることを覚えて、継続可能になることもある。生まれ持った身体的能力、それから努力という精神面での成熟度、それを手に入れたいという好奇心という情熱度。才能がないと思っていて、実は知識がないだけということもある。

 

1)自分の立ち位置を確認する(人前で演奏するレッスン、レコーディングもあり)

2)自分のゴールを決める(結果を目標にするのではなく、音楽のゴールを)

3)ゴールにたどり着くためのステップを考える(自分で見つける、又はレッスンを受ける)

 4)行動する(練習する)

5)1)に戻る

 

このサイクルが回っている間は、割とやる気は持続できる。自分の立ち位置があまりにも期待して居る場所から遠かったり、自分のゴールを決められなかったり、ゴールにたどり着くためのステップが見えなかったり、行動に起こす気力と体力がなかったり。年齢の小さいな生徒が練習をしない、または出来ない時は、私の練習ステップの指示ミスだと思う様にしている。または精神年齢が成熟していない場合など個人差はあるのは普通だから、1週間で使える時間は人それぞれ。それを見越した課題設定をする。その為には、正直な練習レコードを提示してもらう。逆に10年ほども長い間の夢が叶ってしまった後には、なかなか次のゴールを設定できないものだ。そんな時はまとまった休暇を取るのもいい。行動を起こし、とりあえずゴール無しの旅もいい。

 

私にとっての音楽を教えるという大きなゴールは、みんなそれぞれのステップを私の指示なしでやっていける様になる事。そしてゆくゆくは、それを後者に伝えたり、広めてくれる人材を作る事。